ドラマ『エンジェル・ハート』でキャッツアイの常連客のオカマ3人衆の一人『ホーリー』役を演じているのが、七色の声を持つ男として知られる声優の『山寺宏一』さんです。
沢山のアニメキャラクターや洋画の吹き替えで活躍されているので、ベテラン声優としての知名度がかなり高い方ですが、実は三谷幸喜さん脚本のドラマや映画を中心に、俳優としても長く活躍されているんです。
しかし声優として長いキャリアを持つ方が、途中から俳優としても活躍し始めたという例は山寺さん以外にありません。
なぜ山寺さんは俳優になったのか、そのきっかけがかなり意外なものだったのでご紹介します。
俳優としての出演ドラマ一覧
・合い言葉は勇気(2000年、フジテレビ)毛野智光
・トトの世界~最後の野生児~(2001年、NHK)宮垣編集長
・キテレツ(2002年、NHK)木手英太郎
・ブルーもしくはブルー~もう一人の私~(2003年、NHK)緑川和夫
・ミニモニ。でブレーメンの音楽隊(2004年、NHK)栗村有人
・トライエイジ第二夜金田一一家三代の物語(2011年2月10日、NHKBS-hi)本居長世
・SPEC~翔~(2012年4月1日、TBS)御前会議のメンバー
・はじまりの歌(2013年9月23日、NHK)宮田悦郎
・オリエント急行殺人事件(2015年1月12日、フジテレビ)パインさん
山寺さんの俳優としての初仕事は、2000年に三谷幸喜作品『合い言葉は勇気』への出演でした。
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『合い言葉は勇気』は役所広司さんが主演で、準主役としてSMAPの香取慎吾さんが出演されていたコメディドラマです。
このドラマの数年前からテレビ東京の『おはスタ』にMCとして出演されていた山寺さんは、ここで香取慎吾さんと共演されていました。
ちなみに、この2000年に香取さんが受賞した流行語大賞『おっはー!』は元々、山寺さんが『おはスタ』で使い始めたもので、山寺さんの了解を得て(?)使っていたところ、めちゃくちゃ流行ってしまった、という経緯があります。
なので、もしかすると香取さんが製作サイドに掛け合って山寺さんも出演できるようにした?
とかいうことがあるんじゃないかなと考えてみたりもしました。
しかし先日見つけた記事によると、どうやら俳優業のきっかけは香取さんではなく「アンパンマン」だったようです。
記事の中で山寺さん本人が語られているので間違いないかと思います。
記事を要約すると、
・三谷幸喜さんは「アンパンマン」の声優・戸田恵子さんのファンで、自身のドラマへの出演を直接オファーしたほど。それからは戸田さんは三谷作品の常連となっていた。
・ある日、戸田さんが山寺さんと共演している「アンパンマン」での仕事の席に三谷さんを呼んだ。
・戸田さんの推薦と、山寺さんの映画吹き替えの実績を評価していた三谷さんがその場で次回作への出演を山寺さんにオファーした。
という流れだそうです。
つまり「アンパンマン」のお陰で俳優になれた!ということなんですね。
「アンパンマン」の中でも「めいけんチーズ」「カバオくん」「かまめしどん」など、アンパンマンに助けられるキャラクターを数多く演じている山寺さんですが、
現実世界でも意外な形でアンパンマン(戸田恵子さん)にお世話になっていたんですね。
当然実力もあったし経験も努力も積まれて、今、俳優として成功されているので、決してアンパンマンだけのおかげではないんですが、きっかけとしてアンパンマンに出演していたことが大きいと思います。
今回のドラマ『エンジェル・ハート』ではオカマのママ・ホーリーというちょっと変わった役どころ。
これにも実は裏話があって、前にもこのブログで書きましたが、山寺さんはもともとアニメ『シティーハンター』には敵キャラやモブキャラとしてほぼ毎週出演されていたんですね。
今回の出演にはそのあたりの関係もあったりするんじゃないでしょうか?
真偽のほどは分かりませんが、山寺さんは不思議な「縁」を持っている方だなと思いました。