2017年4月15日(土)16日(日)2夜連続放送のドラマ『女の勲章』のあらすじ、ネタバレ、原作、出演キャスト、相関図、主題歌、デザイナーをレポートします。
山崎豊子さん原作で、過去に何度も映画化やドラマ化されてきた名作を、松嶋菜々子さん主演でリメイクします。
番組概要
【放送日時】
第一夜 4月15日(土)21時~23時25分
第二夜 4月16日(日)21時~23時24分
【脚 本】
浅野妙子
【プロデュース】
太田大、中山ケイ子(FCC)
【演 出】
西浦正記(FCC)
【制作協力】
FCC
【制作著作】
フジテレビジョン
原作 山崎豊子『女の勲章』(新潮文庫刊)
小説のモデルは?
山崎豊子さんは『女の勲章』にはモデルは存在しない、と言われているそうですが、執筆当時、熱心に取材されたデザイナーが何名かいるようです。
その取材を元に小説を執筆しているので、ある意味モデルと言えるのでは?と思います。
そのデザイナーの中で最も有名なのが、上田安子さんです。
上田安子さんは昭和後期に活躍された日本のファッションデザイナーとして草分け的な存在です。
1948年に「上田安子文化学院」を設立し、翌年に大丸百貨店の顧問デザイナーに就任。
1953年、フランスを度々訪れクリスチャンディオールのもとでデザインを学び、1976年に「上田安子服飾専門学校」を設置、1982年に「上田学園」を設置し、理事長に就任しました。
小説のストーリー自体は上田安子さんの人生とはかなり違っていますが、モデルになったことから、彼女自身も同じようなことを経験しているのでは?という噂がたってしまい、小説発表当時は対応に苦慮されたそうです。
第一夜 あらすじ
大阪・船場の裕福な羅紗問屋の娘として生まれた大庭式子(松嶋菜々子)は、戦争で家族も家も失ってしまう。焼け野原の中、これからは洋服、婦人服の時代が来ると感じた式子はミシンと共に立ち上がり、洋裁教室を開く。それから数年、式子の洋裁教室は人気を呼び、三人の弟子・倫子(ミムラ)、かつ美(相武紗季)、富枝(木南晴夏)と共に、甲子園に服飾学校の設立に乗り出そうとしていた。そこに、東大卒の美男子・八代銀四郎(玉木宏)が現れ、自分を雇うよう迫る。開校を目前に控えた式子の前に関西デザイナー協会会長・安田兼子(浅野ゆう子)が立ちはだかり…。
様々な野望、欲望がうずまくなか、式子を助けながら次第に学校の主導権を握っていく銀四郎、そして3人の弟子たち……欲と策略の愛憎劇の幕が開こうとしていた。
第二夜 あらすじ
成功への階段を上り始めた式子は、大阪から、東京、そしてパリへとファッション業界を舞台に羽ばたいていこうとしていた。しかし一方で、銀四郎(玉木宏)と関係を持つ女弟子たち(ミムラ、相武紗季、木南晴夏)への嫉妬心で心身ともに疲弊していた。そんな折、銀四郎の恩師・大学教授の白石(長塚京三)が、式子の疲れた心に寄り添い包み込む存在となっていき…。
ファッションデザイナーとして成功への階段を上りゆく式子の未来に待ち受けている運命とは…
出演キャスト
大庭式子:松嶋菜々子
聖和服飾学院院長。
八代銀四郎:玉木宏
聖和服飾学院理事。
津川倫子:ミムラ
式子の弟子で聖和服飾学院講師。
坪田かつ美:相武紗季
式子の弟子で聖和服飾学院講師。
大木富枝:木南晴夏
式子の弟子で聖和服飾学院講師。
野本敬太:駿河太郎
三和織物社員。津川倫子の恋人。
キヨ:江波杏子
大庭家の女中。
曾根英生:小澤征悦
銀四郎の大学の同窓生。新聞記者。
安田兼子:浅野ゆう子
双葉洋裁学院院長。
白石庸介:長塚京三
東京大学フランス文科教授。
相関図
主題歌 薬師丸ひろ子「追憶」
薬師丸ひろ子「Cinema Songs」 | VICL-64735 | 4988002724239 | Shopping | Billboard JAPAN
1973年の洋画『追憶』のテーマソングを薬師丸ひろ子さんがカバーした曲です。
ドラマ『女の勲章』の世界観にマッチしている歌詞が胸に響きます。
収録アルバム
セレクションCD「シネマソングス Cinema Songs」
2016年11月23日発売
全12曲収録 VICL-64735/3000円+税
*映画「追憶」主題歌
作詞・作曲:Alan Bergman, Marilyn Bergman, Marvin Hamlisch/訳詞:岩谷時子
結末ネタバレ
銀四郎によって少しずつ人生の歯車を狂わされていった式子は、ついに将来に絶望してしまい自殺してしまいます。
式子やその弟子たちも手のひらで転がしてきた銀四郎の一人勝ち、という感じです。
しかし、もしかすると今回のリメイクではこの結末のさらに先を描く可能性があります。
例えば、一人勝ちだと思っていた銀四郎が、式子の弟子の一人、冨枝の策略によって失脚してしまう、とか。
脚本を担当される浅野妙子さんが、山崎豊子さんの原作をどう解釈してくるのかが注目ではないでしょうか。