ドラマ『エンジェル・ハート』第6話の感想・原作との比較を書いてみたいと思います。原作単行本では第8巻から第9巻にかけてのストーリーです。
香の兄・槇村秀幸の死の真相に迫る物語で、元恋人・野上冴子が、槇村を殺した犯人・遠山一真に10年振りに命を狙われるという内容です。
シャンインが夢で過去の槇村と香のやりとりを知るシーン。槇村は冴子にプロポーズしようとして喧嘩してしまい婚約指輪を渡せずにやけ酒を飲んで帰宅したところで香になだめられています。ドラマもほぼ同じシーンで再現されています。
槇村の命日に墓参りにやってきた獠、シャンイン、冴子。冴子は槇村の墓に向かって「何でプロポーズしてくれなかったのよ!」と怒鳴ります。原作ではパンチしてますが、ドラマでは高島礼子さんが墓を鷲づかみにしてます。
遠山が冴子に送ってきたメールを確認する獠と冴子。原作通りドラマでも冴子のオフィスで確認しています。
遠山にシャンインが無意識のうちに銃を向けてしまうシーン。原作では本屋でしたが、ドラマではドクの診療所でした。
遠山がシャンインを狙っていると知った獠の反応。殺し屋であるシャンインを素人の遠山が狙うのは自殺行為に等しく、獠は大笑いしてしまう。ドラマでも上川さんは大口を開けて笑ってました。
遠山が末期の肝硬変であるということが発覚するシーン。原作ではシャンインを通して香が気づくのですが、ドラマでは遠山を診察したドクが気づいています。
クライマックスの遠山と冴子の対決シーン。原作では爆弾を抱えていた遠山でしたが、ドラマではミキを人質にとっていました。
そしてここから冴子の3連続パンチが遠山に炸裂!ドラマではビンタに変わってましたが、迫力は十分です。
そして最後に遠山を抱きしめる冴子。
回想シーンでは少年時代の遠山を冴子が優しく抱きしめています。
ラストシーンは槇村の墓の前で、槇村が渡せなかった指輪をシャンインから受け取り涙する冴子。ドラマでは、特に香に対しての感謝の気持ちを表現するためか、冴子がシャンインの胸に額を押し付けるような格好になっています。
原作では、遠山はゲームクリエーターとなって自分で作ったゲームのヒロインを冴子そっくりに作っていました。そのゲームの主人公がヒロインの銀の弾丸によって悪魔から人間の赤ちゃんに生まれ変わるという設定になぞらえて、自分を冴子に撃たせようとしますが、結局それは叶いませんでした。
ドラマでは遠山の生死ははっきりしませんが、原作では病気の苦しみに耐えかねていたところを獠によって額を撃ち抜かれ、安らかに死んでいきました。
このシーンはさすがにドラマでは過激すぎて再現できなかったようです。
以上、ドラマ『エンジェル・ハート』第6話の原作との比較でした。