フジテレビの日曜夜9時から放送中のドラマ『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』が打ち切りになってしまうのではないかと心配しています。
観月ありささんの主演で、人気小説のドラマ化ということもあり期待も高かったと思いますが、打ち切りになるというのはどういうことなのか?
私がそう考える理由を検証してみました
tetsutyler-durden.hatenablog.com
まずは視聴率について。
ここまで3話が放送されています。
各話の視聴率は以下の通りです。
第1話 6.9% 最高視聴率
第2話 6.5%
第3話 5.7% 最低視聴率
平均視聴率 6.36%
前作の『大貧乏』は、第1話こそ7.7%とまずまずの視聴率をあげたものの、その後はほとんど4%台と低迷してしまい、結局、平均視聴率で4.9%と大爆死していました。
それから考えると、今回の『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』は、まだ3話までではありますが非常に健闘しているといえる数字だと思います。
ただ、裏で放送されているTBSのドラマ『小さな巨人』はここまで13%台の視聴率をキープしており、ダブルスコアでの大敗状態なので、これでは満足いく数字だとはとても言えないですよね。
そもそも、フジテレビの日曜夜9時のドラマ枠は、1975年に西郷輝彦さんが主演したドラマ『どてらい男シリーズ』としてスタート。
その後『日曜恐怖シリーズ』へと引き継がれたものの、1979年に『刑事鉄平』を最後にこの枠でのドラマを終了しました。
『刑事鉄平』も主演を務めたのは西郷輝彦さんだったので、西郷輝彦さんに始まり、西郷輝彦さんで終わるという形となりました。
しかし、その31年後の2010年、再び『ドラマチックサンデー』という名称でこの枠でのドラマに挑戦します。
そして天才子役・芦田愛菜さんを世に知らしめた大ヒットドラマ『マルモのおきて』を生み出すなど、一定の成果をあげました。
しかし、その後はオダギリジョーさんの黒歴史とも言われる低視聴率を記録した問題作『家族のうた』が途中打ち切りとなり、前作の『早海さんと呼ばれる日』のスペシャルを急きょ放送するという大惨事を演じます。
そして『ビューティフルレイン』で再び芦田愛菜さんを起用して再浮上を狙ったものの、かつてのような大ヒットにはつながらず、最終的には2013年に江口洋介さん主演のドラマ『dinner』を最後に、再びこの枠でのドラマから撤退しました。
これでまたしばらくドラマはやめるのかと思われましたが、なんと2016年にまたしてもドラマ枠を復活させます。
この枠でのドラマ出演が3度目となる芦田愛菜さんを主演にした『OUR HOUSE』で起死回生を狙いますが、これが最終回で最低視聴率3.3%という大敗北に終わる結果となり、厳しい復活となってしまいました。
その後は『HOPE』『キャリア』と少しずつ視聴率を回復させていたものの、『大貧乏』で再び低視聴率に終わってしまったのです。
これがここまでのフジテレビ日曜夜9時のドラマ枠の歴史です。
そして今回、ついにフジテレビがこの枠でのドラマ放送から撤退することを発表しました。
まだ『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』が3話までしか放送していないというこのタイミングでの発表だということを考えると、おそらく経営陣は完全に今回のドラマに見切りをつけていて、視聴率の急回復はありえないと判断したといえるのではないでしょうか。
非常に残念なことですが、経営陣としては視聴率が取れないと分かっているドラマをそのまま放送し続けるということは考えにくく、かつて『家族のうた』でやったように、途中で打ち切りにしてほかの番組を放送してくるということが考えられる、というわけです。
できれば打ち切りにはならずに最後までちゃんと放送してほしいですが、どうなるのでしょうか。