ドラマ『リバース』第7話に、今後の展開を左右するような重要なアイテムがいくつか登場しました。
10年前の事件の犯人や、広沢の過去、美穂子の真意など、いまだ謎に満ちた部分を解き明かすための伏線にもなっていると思われます。
第8話の放送に向けて、今回はそのうちの二つ、「てんとう虫のキーホルダー」と「宮本武蔵の本」を考察してみたいと思います。
てんとう虫のキーホルダー
事故現場で谷原が発見していたこちらのキーホルダー。
緑色の葉っぱを背景に、「30」という文字が背中に書かれた赤いてんとう虫が描かれていました。
おそらく、これは広沢の持ち物だったと思われるもので、事故の発覚を恐れた谷原はこれを投げ捨ててしまいます。
このキーホルダーの意味は一体?
注目するのは「30」という数字です。
ストーリーの中でこの「30」という数字がはっきりと出てくるシーンがあります。
それがこちら。
谷原の野球チームでの背番号です。
これが意味するところは何なのか。
考えられることとしては、広沢が谷原に渡すために持ってきていたものということです。
事故の直前には喧嘩してしまった二人でしたが、同じ野球チームで汗を流し、楽しい時間を過ごしたかけがえのない友人でもあったはず。
パッとしない自分を野球に誘ってくれた谷原のことを広沢は良き友人の一人として考えており、彼の背番号が入ったキーホルダーをプレゼントしようと持っていたのかもしれません。
なぜてんとう虫のキーホルダーなのかはわかりませんが、自分へのプレゼントだったキーホルダーを、谷原は投げ捨ててしまったのです。
知らなかったとはいえ、非常に残酷な話ですね。
どこかでこのことに気付いた谷原は、きっと後悔しつつも広沢が自分のためを思ってくれていたことに気付き、生き残った身としてこれからの人生を前向きに生きていこうと考えるのではないでしょうか。
宮本武蔵の小説
美穂子がかばんに入れて実家から持ち出していた小説は「宮本武蔵」でした。
これは病気で倒れた母が「退屈だから何か読みたい。買わんでええねん。家にあるやつで」と言っていたので、「じゃあ、適当に選んでくるわ」と言って手にしたものです。
このやりとりだけを見ていると、なんの意味もないように思えますが、本を手にして中をパラパラとめくったときの美穂子のこちらの表情に注目してください。
明らかに何かに気付いたようにページをめくろうとした手を止めて考え込んでいます。
本の間に何か手紙のようなものが挟まっていたのか、もしくは最初か最後のページにメモ書きか何かがあったのか。
いずれにしても美穂子にとってこの「宮本武蔵の本」は、その内容ではなく、それ以外に何かの思い出とつながっている重要な本だったのではないかと思われます。
考えられることとしては、この本を美穂子に渡したのが広沢だったということです。
もしかすると広沢は宮本武蔵が好きで、美穂子に薦めてきたのではないでしょうか。
美穂子は宮本武蔵には全く興味はなかったものの、広沢が薦めてきたこともあって捨てることもできずそのまま持っていたのではないでしょうか。
「てんとう虫のキーホルダー」も「宮本武蔵の本」も、原作の小説には登場しないオリジナルの設定です。
これがどのような謎を含み、今後の展開の伏線となっているのかを私なりに考察・予想してみましたが、果たしてあっているのか。
放送を楽しみにしたいと思います。
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