2017年10月2日(月)放送スタートのNHK連続テレビ小説『わろてんか』の原作、モデル、出演キャスト、相関図、あらすじ、ネタバレ、主題歌をレポートします。
2017年後期の朝ドラは、明治から昭和初期の大阪が舞台。
ヒロインの藤岡てんは、周りに“笑い”をふりまくことが大好きなバイタリティあふれる女性です。ひょんなことから夫婦で小さな寄席経営を始め、日本で初めて「‘’笑い‘’をビジネスにした女性」と言われるまでになる物語です。
番組概要
<放送予定>
2017(平成29)年10月2日(月)~2018(平成30)年3月31日(土)全151回(予定)
<総合>
(月~土)午前8時~8時15分
(再放送)午後0時45分~1時
(ダイジェスト放送)「わろてんか一週間」(日)午前11時~11時20分
(5分で『わろてんか』)(土)午後2時50分~2時55分
(日)午前5時45分~5時50分/午後5時55分~6時
<BSプレミアム>
(月~土)午前7時30分~7時45分
(再放送)午後11時30分~11時45分
(土) 午前9時30分~11時 ※1週間分をまとめて放送
<スタッフ>
作:吉田智子
演出:本木一博 東山充裕 川野秀昭
プロデューサー:長谷知記
制作統括:後藤高久
音楽:横山克
『わろてんか』原作モデルは?
『わろてんか』は、脚本家の吉田智子さんのオリジナル作品で原作はありません。
ただ、主人公でヒロインの藤岡てんには実在するモデルがいます。
藤岡てんのモデルとなっているのは、吉本興業の創業者・吉本せいさんです。
これまでに吉本興業や吉本せいさんを題材にした小説やドラマは数多く制作されており、その中で最も有名なのは、山崎豊子さんによる『花のれん』です。
また、吉本興業を題材にしたNHK連続テレビ小説としては、第33回の朝ドラ『心はいつもラムネ色』があります。
『心はいつもラムネ色』は1985年の朝ドラで、吉本興業の文芸部長を務めたことで知られる長沖一さんと、漫才作家の秋田實さんを中心に描いた作品でした。
今回はこれらの作品とはまた違った雰囲気のドラマになると思われます。
『わろてんか』あらすじ
明治後期、商都・大阪が大いに栄えていた時代―――。
藤岡てん(葵わかな)は、京都で古くから続く薬種問屋の長女として生まれました。てんは行儀に厳しい父・藤岡儀兵衛(遠藤憲一)から「人前で笑ってはいけない」と教わり育ちます。
しかし、大阪船場の米穀商の跡取り息子・北村藤吉(松坂桃李)との出会いがてんの人生を一変させます。藤吉は根っからの芸事好きで、「人生には笑いが必要」という考えの持ち主でした。藤吉と衝撃的な恋に落ちたてんは、親の反対を振り切り駆け落ち同然に藤吉と結婚。笑って生きる喜びに心躍ったのもつかの間、芸事好きが高じて家業をおろそかにする藤吉がとうとう店を傾かせてしまいます。その時、てんは決意します。
「あんさんが好きなその笑い、商売にしてみませんか?」
その一言から、素人同然の若夫婦が大阪のみならず日本中の人を笑わせるべく、二人三脚の大冒険を始めます!
ドラマについて|連続テレビ小説「わろてんか」|NHKオンライン
登場人物・出演キャスト
藤岡てん(ふじおか・てん) 葵 わかな
京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」の長女で本作のヒロイン。いつも周りを朗らかにしながら自分もよく笑う笑い上戸(=ゲラ)な女の子。旅芸人の藤吉と出会って笑いの力を認識、笑うことこそが人生の希望だと確信。日本中に笑いを広める夢を叶えるべく懸命に働きます。
<てんの幼少期> 新井美羽
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北村藤吉(きたむら・とうきち)松坂桃李
大阪船場(せんば)の老舗米問屋「北村屋」の長男。のちにてんの夫となる。家業を継ぐのがイヤで旅芸人一座にまぎれ込みてんと出会い恋に落ちる。笑いは好きだが芸の才能はない。心優しい反面、人を信用し過ぎるところがある。てんを「一生笑わせてやる」という誓いを忘れず、その実現のために突っ走るロマンチスト。
武井風太(たけい・ふうた)濱田 岳
「藤岡屋」の親戚の子で使用人として働いているてんの幼馴染。てんからは常に弟扱いを受けている。ひそかにてんに恋をしており、てんを守るためなら命をかける熱い男。てんが藤吉と一緒になり失恋するものの、てんを想う気持ちは終生変わらず、忠誠を誓う一本気さがかわいい男。
<風太の幼少期>鈴木 福
伊能 栞(いのう・しおり)高橋一生
東京生まれ、東京育ちの青年実業家。大阪の伊能薬品社長の息子だが正妻の子でない。実家とは距離を置いて神戸で貿易会社を営んでいる。てんの結婚相手になるはずだったが、てんが藤吉を好きだと知って、てんを後押ししてやる度量の広い男。エンターテインメントに関心があり、それが縁で藤吉やてんと親交を深め、日本に華やかなショービジネスを根付かせていくことになる。
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藤岡儀兵衛(ふじおか・ぎへえ)遠藤憲一
京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」当主で、てんの父。番頭の時の仕事ぶりをハツに見込まれ入り婿になった。堅物で仏頂面、面白味のない男だが、家族を想う気持ちの深く、慈悲の人。笑い上戸のてんに“笑い禁止”を厳命する。
藤岡しず(ふじおか・しず)鈴木保奈美
てんの母。料理が得意で「藤岡屋」の台所を取りしきっている。入り婿として重圧に耐える夫のことを誰よりも理解し、子供たちと父親の仲を取り持つような聡明さを兼ね備えた女性でもある。てんの笑い上戸はこの母がいればこそであり、てんの笑顔と優しさはこの母をなくしては語れない。
藤岡ハツ(ふじおか・はつ)竹下景子
てんの祖母。老舗「藤岡屋」の伝統を誰よりも重んじる厳しい人で当主の儀兵衛も恐れる大奥様。一方、普段は茶目っ気たっぷりの女性で、てんの見合い相手・伊能に対しても乙女な心を持ち合わせるキュートな一面もある。
藤岡新一(ふじおか・しんいち)千葉雄大
てんの兄で薬学科の学生。小さい頃から病弱で、どんな病気でも治せる薬を開発したいと思い、ドイツへの留学を夢見ている。厳しい父に反抗する時もあるが、薬種問屋の仕事に誇りを持ち、実直に働く父を尊敬している。てんにとって優しい兄であり、笑いに目を向けさせてくれた人生の先輩でもある。
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藤岡りん(ふじおか・りん)堀田真由
てんのことが大好きな妹。いつも問題を起こすてんと違い、母親似で控えめな性格。それだけに、てんの危機に見せた大胆な行動で周囲を驚かせることに。じつはしずと同様、怒らせると怖い女性である。
<りんの幼少期>中川江奈
トキ 徳永えり
「藤岡屋」の従業員で、てん付きの女中。てんの身の回りを世話してくれる姉のような存在。恋愛に関してはいろいろと意見をくれるが、実はすべては恋愛小説に書いてあることの受け売りで自分自身は恋をしたことがない。風太のことを憎からず思っているが、恋は成就するのか。
北村啄子(きたむら・つえこ)鈴木京香
大阪船場の老舗米問屋「北村屋」のご寮さんで、藤吉の母。夫亡き後、女手一つで店を切り盛りし二人の子供を育ててきた。150年続いてきた北村屋の暖簾に誇りを持ち、息子の藤吉が店を継いでくれることを何よりも望んでいる。突然藤吉が連れてきたてんのことを当初は目の敵にして、何かと厳しく接する。そのスパルタ的な修業のおかげで、てんは商売のいろは身に着けることができた。
杉田 楓(すぎた・かえで)岡本玲
藤吉の母・啄子によって選ばれた藤吉の許婚。船場の大店の娘で商才もあり一見非の打ちどころがない女性。結婚に愛情は不要だというスタンスだったが、てんとの出会いによって自分の隠された本心と向き合い新しい人生の一歩を踏み出していく。
秦野リリコ(はたの・りりこ)広瀬アリス
幼い頃から旅回りの芸人一座で芸を磨きてきた女芸人。藤吉を兄のように慕い、恋心を抱く。てんと藤吉の仲を邪魔しようと引っかき回す。娘義太夫で一躍人気を博し東京でスターとなるも、すべてを捨ててんと藤吉の前に再び姿を現す。
リリコの幼少期 莉帝
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キース 大野拓朗
藤吉やリリコと同じ旅芸人一座で育った芸人仲間。 メガネがトレードマークで頭の回転が早く機知に富み、海外文化などについての知識も豊富なインテリ。本人にまったく悪気はないが、たびたびトラブルを起こしては藤吉やてんに迷惑をかけてしまう。のちにはアサリとコンビを組んで旧態の万歳を革新し、いまの漫才に通じる「しゃべくり漫才」を生み出すことになる。
<キースの幼少期>前田旺志郎
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アサリ 前野朋哉
歌舞伎役者に憧れを抱くが実力もコネもなく、俄を演じる芸人になった。「銭がないと夢もへったくれもない」と言ってはばからず、周囲からは守銭奴だと思われているが、じつは心根の優しい男。何かとキースと対立するが、のちにコンビを組むことになる。そのとぼけた風貌と物言いでブレイクすることになる。
万丈目 吉蔵(まんじょうめ・きちぞう)藤井 隆
大阪天満の貧乏長屋に住む芸人で藤吉とは古くからの知り合い。長屋に引っ越してきたてんと藤吉のことを親身になって世話してくれる面倒見の良い男。その一方、芸人としての仕事はほとんどなく、妻の歌子が営む一膳飯屋でブラブラする日々を過ごす。周囲からは本業の芸よりも歌子との夫婦ゲンカの会話の方が面白いと言われている。
万丈目 歌子(まんじょうめ・うたこ)枝元 萌
吉蔵の妻で一膳飯屋「万々亭」を切り盛りする女亭主。働きの悪い夫に代わって家計を支えている。いつも吉蔵に文句を言っては夫婦ゲンカになるが、じつは吉蔵のことが大好き。まさに“割れ鍋に閉じ蓋”の二人である。長屋に引っ越して来たてんが困っていると、親身にいろいろ面倒を見てくれる。
寺ギン(てらぎん)兵動大樹
元は坊さんだったが芸人を寄席に派遣する「太夫元」(芸能事務所の経営者)である。伝統を重んじる演芸界で「オチャラケ派」という一団を率いて旋風を巻き起こすが、てんと藤吉にとって、敵か味方か?
亀井庄助(かめい・しょうすけ)内場勝則
経営不振で廃業した寄席の元席主。てんと藤吉が寄席を売って欲しいと懇願するが頑なに拒否。しかし、二人の心情を理解すると、愛着ある寄席を二人に託し消える。
語り 小野文惠(NHKアナウンサー)
「鶴瓶の家族に乾杯」の司会者として知られる。
『わろてんか』相関図
『わろてんか』主題歌 「明日はどこから」作詞作曲 松たか子
歌手で女優の松たか子さんによる『わろてんか』の主題歌「明日はどこから」は、ドラマのイメージにぴったりの曲です。
松たか子さんのコメントによると「今日が明日へとつながっていく、ささやかな私からの応援歌です」ということ。
まとめ
2017年の後期の朝ドラは、大河ドラマ『おんな城主直虎』で「政次ロス」を引き起こした高橋一生さんが、その代わりといわんばかりに出演されます。
これで一年を通してNHKに出演することになり、もしかして最初から大河ドラマと朝ドラのセットで2017年の1年間のスケジュールを抑えていたのかもしれませんね。
主演の葵わかなさんはブレイク必至の若手女優さんですが、脇役女優としてブレイクを果たす女優が出てくると思われるので要チェックです。
吉本興業がモチーフとなっている物語なので、きっと現役の吉本所属芸人が多数出演されるのではないでしょうか。