NHK大河ドラマ『真田丸』の第2話が放送され、初回19.9%の視聴率から更に数字を伸ばし、20.1%と大台の20%を早くも超えてきました!
2話が高い視聴率を取れたワケはどの辺にあったのか、ネタバレにもなりますが、考察していきたいと思います!
NHK大河ドラマ真田丸プレミアムBOOK |
2話 20.1% 高視聴率のワケとは?
第二話のタイトルは『決断』
クライマックスでは、草刈正雄さん演じる真田昌幸が、堺雅人さん演じる真田信繁、大泉洋さん演じる真田信幸の兄弟を前にして、これからの真田家の命運を左右する大きな決断を下す、というものでした。
冒頭、信繁ら真田の一団が甲斐から岩櫃へと向かうシーンでは、気弱だった信繁が、家族のピンチを前にして一人の戦国武将として人を殺すことを「決断」し、戦う場面があり、迫力のある殺陣が続き、見応えがありました。
そして織田家重臣・滝川一益によって、武田勝頼が追い込まれて自害を「決断」するシーンでは、武田信玄の亡霊が登場します。
この信玄の役を演じていたのは、大河ドラマの殺陣指導で知られる「林邦史朗」さんでしたが、実は林さんは昨年の10月にガンで亡くなられており、これが遺作となっています。
甲冑に顔のほとんどが隠れて表情は分かりませんが、眼力が凄かったです。
真田の一行は、百姓に身をやつして敵の眼を欺くなど、なんとか先へと進んでいました。そこで元家臣に助けられて一安心したのも束の間、裏切りにあい、あわや、というところでしたが、そこへ間一髪、真田昌幸が登場し一行を助けます。
この辺りはハラハラドキドキの展開が続きました。
無事に岩櫃にて揃った真田家でしたが、武田家の滅亡を知り、今後はどの勢力にくみするのかを会議します。
候補は上杉か、北条か。決めかねた昌幸は、この決断をあろうことかクジで決めると言い、信幸と信繁を驚かせます。
しかし、結局は思い直し、最終的には武田家を滅亡に追い込んだ張本人、織田信長に組みすることを決断するのだった。
ということで、1話と2話を通して様々なことが激しく変化していくストーリーで、いきなりクライマックスに近いくらいの盛り上がりを見せていたのが高視聴率の要因ではないでしょうか。
歴史大河なので、知っている人は最終的に結果がどうなるのかわかっているんですが、それでもそこに至るまでの過程で、三谷監督が上手く二転三転するような脚本を書いているため、すんなりと事が運ばずに「おや?」という感じで見入ってしまいます。
歴史は結果はある程度明らかになっている部分があるのは確かですが、そこに至る過程の部分ははっきりとしていないことが多いため、そこに三谷監督は自分なりの解釈をこれでもか!と詰め込んだ作品にしたい、というようなことをインタビューで応えていました。
現状ではその作戦がぴたりとはまっている感じですね。
この「三谷マジック」が最終回まで続くのかが高視聴率を維持するポイントになると思います。