ドラマ『臨床犯罪学者火村英生の推理』の第5話の感想・あらすじ・ネタバレをご紹介します。
今回の原作は『ショーウィンドウを砕く』でした。
原作【ショーウィンドウを砕く】『怪しい店』より
怪しい店 [ 有栖川有栖 ] |
あらすじ・ネタバレ
今回の事件はこれまでの事件と違い、最初から犯人は夕狩社長だということは視聴者にはわかっていました。
なので、楽しみ方としては火村とアリスが犯人をどうやって追い詰めるのかということ、そして犯人の殺害動機が何なのか、ということを推理するということでした。
タレントの愉良を自宅で殺害した事務所社長の夕狩正比古は、物取りの犯行と見せかけるために部屋を荒らし、合鍵や金目のものを捨てて偽装を図った。
現場に駆け付けた火村は、第一発見者の夕狩社長が怪しいと睨み罠を仕掛けるために近くの喫茶店に連れ出す。
そこで言葉巧みに夕狩社長の持つ千円札を手に入れる。大した話もせずにすぐに帰ることになり拍子抜けした夕狩社長だったが、これが彼を犯人と決定付ける証拠となるのだった。
その千円札には夕狩社長と愉良、愉良が買い物をしたショップ店員、そして火村の三人の指紋だけが採取された。つまり、愉良が最期に訪れた店から殺害されるまでの間に夕狩社長が愉良の財布から千円札を抜き取ったという証拠になるのだ。
証拠を突きつけられた夕狩社長は、動機を問われても自分でははっきりしない様子だった。
ただ、もしかしたらずっと殺したいと思っていたのかもしれないという。
その思想に貴方なら共感できるのでは、と言われた火村は言葉では否定するものの、夕狩社長には火村が完全犯罪として愉良を殺害するイメージを見せられたような感覚に陥るのだった。
感想
今回は斎藤工さん演じる火村の犯人の追い詰め方や罠の仕掛け方が古畑任三郎に見えました。
最初から疑っていたとは恐れ入りますね。
窪田正孝さん演じるアリスとの名コンビぶりは今回も素晴らしかったと思いますが実は今回の功労者は、私は優香さん演じるコマチなのではないかと思います。
彼女が火村やアリスをぞんざいに扱うことで犯人の心の隙を生んだというか、火村の仕掛けた罠に引っかかりやすくしたと言えるのではと思います。
コマチとしては不本意なんでしょうけど。
ただやはり優香さんは笑顔が似合う方だと思うので、どこかでちょっと可愛いところも見せてくれた方が視聴者ウケはいいんじゃないでしょうか?
小島梨里杏さん演じる愉良の京女風関西弁は、ネイティブでないことを考えるとおっとりした雰囲気が出ていて良かったと思います。
次回はついに「朱色の研究」です。
長編なので、これまでも少しずつ内容を散りばめてきていましたね。
ドラマとしてどのようにまとめられるのか楽しみです。