9月24日(土)夜9時スタートのドラマ『夏目漱石の妻』のあらすじ、原作、ネタバレ、キャスト、見どころをレポートします。
「夫婦は小説より奇なり」というキャッチフレーズで、連続4回のドラマ。
明治という激動の時代を駆け抜け、夫婦として成長していく姿を、妻・鏡子の視点から、生き生きとユーモアを交えながら描くエンターテインメント・ホームドラマです。
主演、夏目漱石の妻・鏡子役を尾野真千子さん、夏目漱石役を長谷川博己さんが演じます。
基本情報
【放送予定】
2016年9月24日(土)スタート<連続4回>
総合 毎週土曜 よる9時~10時13分
再放送:総合 毎週土曜 午前0時10分から(金曜深夜)
【作】
池端俊策(『みなしごハッチ』) 岩本真耶(『時計屋の娘』)
【原案】
夏目鏡子 松岡譲 「漱石の思い出」
【音楽】
清水靖晃
【挿入曲】
シューベルト「ピアノソナタ第21番」ピアノ演奏 田部京子
【制作統括】
吉永証(NHKエンタープライズ)、中村高志(NHK)
【演出】
柴田岳志、榎戸崇泰(NHKエンタープライズ)
原作『漱石の思い出』
◆◆漱石の思い出 / 夏目鏡子/述 松岡譲/筆録 / 文藝春秋
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著者:夏目鏡子 松岡譲
『漱石の思い出』は、漱石との結婚生活を妻の鏡子が口述し、それを漱石の弟子で長女・筆子の夫の松岡譲が筆録したものである。
キャスト紹介
夏目[中根]鏡子(なつめ きょうこ)・・・尾野真千子
中根家の長女。父・重一から大事に育てられた。19歳で10歳上の夏目金之助と見合い結婚をする。社交的で明るく、占い好き。
夏目金之助[漱石](なつめ きんのすけ)・・・長谷川博己
帝大卒で教師になった知性派。幼少の頃養子に出され、親の愛情が薄く育った。気難しい性格の持ち主。
山田房子(やまだ ふさこ)・・・黒島結菜
鏡子の従妹(いとこ)。優しくて素直。女学校を卒業後、夏目夫婦の家で花嫁修業をする。
荒井伴男(あらい ともお)・・・満島真之介
足尾銅山の元坑夫。金之助の小説に感銘して、夏目家にやって来る。実は家柄が良い。
塩原昌之助(しおばら まさのすけ)・・・竹中直人
夏目金之助を幼少期に育てた養父。かつては暮らしぶりが良かったが、今は落ちぶれている。
中根重一(なかね しげかず)・・・舘ひろし
鏡子の父。貴族院書記官長を務めるエリート。やがて、政権交代の影響で官職を辞すことに。
第1回 あらすじ ネタバレ
裕福な家庭に育った19歳の中根鏡子(尾野真千子)は、高級官僚の父・重一(舘ひろし)にすすめられ、夏目金之助(漱石の本名・長谷川博己)と見合いをする。
金之助に一目ぼれする鏡子、一方金之助は鏡子の屈託の無い笑顔に魅了され二人は結婚、金之助が高校の教師として赴任した熊本で新婚生活を始める。
金之助は帝大出のとびきりの知性派ではあるが、実は幼少時に養子に出され、家庭の温もりを知らない気難しい人物あった。
夫のために家事や様々なことに頑張る鏡子だったが、失敗を繰り返しとんでもない事件を起こす。
まとめ
夏目漱石没後100年を記念する年ということで制作されたこのドラマ。
「吾輩は猫である」「坊っちゃん」「こころ」など、教科書に出てくるような名作を数多く残した夏目漱石の知られざる夫婦生活に切り込んでいるということで興味深いです。
夏目漱石の作品には、その夫婦生活を題材にしたものがあり、妻との夫婦生活における苦悩が語られているところが登場しています。
一方、妻の鏡子が残した『漱石の思い出』には、それとは全く逆で、頭脳明晰で几帳面だがとんでもなく気難しい漱石に振り回された過酷な生活だったことが赤裸々に語られているそうです。
同じ日々の事でも妻と夫では言い分が正反対。お互いに相手が病人で大変だったと語っているんです。
これってどの家庭でもありそうな、夫婦間のすれ違いとまさにおんなじですよね。
そんな辛い夫婦生活でも終わってみれば素晴らしい日々だったといえる鏡子と漱石のような夫婦になりたい。
そう思わせてくれるような心温まるドラマになっているそうなので、夫婦揃って観てみたいと思います。