4月14日(金)スタートのドラマ『リバース』の原作、あらすじ、ネタバレ、最終回結末、事件の真相、犯人、出演キャスト、相関図、主題歌をレポートします。
イヤミスの女王として知られる湊かなえさんが原作を務めるドラマとして、初の男性を主人公とした作品です。
追い詰められる主人公を演じさせたら右に出る者はいないと言われる俳優・藤原竜也さんの主演で豪華キャストと『夜行観覧車』『Nのために』の制作チームがおくる、今季一番の注目となるヒューマンミステリーです。
番組概要
放送日時:2017年4月14日(金)放送スタート 毎週金曜よる10時から 初回15分拡大
脚本:奥寺佐渡子
清水友佳子
音楽:横山克
演出:塚原あゆ子
山本剛義
村尾嘉昭
プロデューサー:新井順子
制作:ドリマックステレビジョン
TBS
原作
著者:湊かなえ 『リバース』(講談社文庫)
文庫本発売日:2017年3月15日
定価 : 本体640円(税別)
2013年から雑誌『小説現代』で連載され、2015年5月19日に発売された同名小説が原作です。
ドラマ化に先駆けて文庫本として再版されたようです。
あらすじ
有名大学を卒業しながら、地味でつまらない人生を送ってきた深瀬和久(藤原竜也)。ごく普通の彼の唯一の取り柄は、美味しいコーヒーを淹れるということだけだった。
そんな彼には、忘れることができない友人との過去がある。
それは、たった一人の親友・広沢由樹(小池徹平)を失ったこと。10年前、大学のゼミ仲間5人とのスノボ旅行中に起きた悲しい事件についてーー
ある日、深瀬は行きつけのコーヒー店へ寄ると、オーナーの乾恭子(YOU)と圭介(バッファロー吾郎A)夫婦から越智美穂子(戸田恵梨香)という女性を紹介される。 冴えない自分にも明るく接してくれる彼女の姿に、深瀬は強く惹かれてゆくのを感じた。
そんなとき、深瀬の自宅に何者かが「人殺し」という張り紙を貼り付けた。
驚きを隠せない深瀬だったが、それは10年前に起きた広沢の事故死を思い起こさずにはいられなくなってしまう。
数日後、深瀬は大学の教授の退官祝賀会を知らせる手紙を受け取り、広沢のことで気まずい思いがあるものの会場へ向かうのだった。
そこには10年前の旅行メンバーである、社会科教師の浅見康介(玉森裕太)や、県議会議員秘書の村井隆明(三浦貴大)、村井の妹・明日香(門脇麦)の夫で大手商社マンの谷原康生(市原隼人)らも出席していた。
また、広沢の母・昌子(片平なぎさ)も訪れていた。さらに、深瀬たちを遠巻きに見つめる一人の男、ジャーナリストの小笠原俊雄(武田鉄矢)の姿も……。
あらすじ|TBSテレビ:金曜ドラマ『リバース』
予告動画
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出演キャスト
深瀬和久 藤原竜也
学生時代から自分には価値がないと、コンプレックスを抱いて生きてきた。大学のゼミで知り合った自分と同じ“地味グループ”の広沢は、人生で初めて出来た親友だった。
現在は美穂子という恋人ができ、これからの生活に光がさして来たと感じられていたある日、美穂子の元に「深瀬和久は人殺し」という謎の告発文が届く。「一体誰が?」と、告発文の犯人を探すため、再び広沢の事故と向き合うことになるが、その中で、当時隠されていた数々の秘密を知ることに……。
越智美穂子 戸田恵梨香
派手さないが、美人で慎ましい性格の持ち主。小さなパン屋「グリムパン」に勤めているパン職人で、ある日、行きつけのコーヒー専門店で深瀬と運命的に出会い、ほどなく付き合うように。お店で売れ残ったパンを、深瀬のアパートで彼のいれた珈琲で食べる時間がささやかな幸せ。
広沢由樹 小池徹平
深瀬のたった一人の親友。ゼミ仲間の卒業旅行中に行方不明となり、その半年後に崖の下から遺体で発見される。事件当時、事件性も疑われたが、最後には事故として処理された。深瀬は広沢を自分と同じ“地味グループ”に属していると理解していたが、広沢のことを調べて行く中で、知らない顔が次々と現れてくる。
浅見康介 玉森裕太
学生時代は“派手グループ”に属していたが、何事にも真面目でストイックな性格で、現在は高校で世界史の教鞭を取っている。生徒を思うが故の厳しい指導により、生徒や保護者とのトラブルになることも。10年経った今も広沢の死に対して責任を感じている。告発文が届いた後、深瀬と共に事故の真相を調べることになる。
谷原康生 市原隼人
明朗快活な性格で、分け隔てなく“みんなで行こうぜ”が口癖の、ゼミのリーダー的存在。一浪して大学を卒業後は大手の商社に入り、ほどなく学生時代から好きだった村井の妹と結婚、良き夫で一人娘の良き父。順風満帆な生活に見えるが、会社で上司のパワハラを受けて閑職へと追いやられ、そのことを妻にも言えないでいる。
村井隆明 三浦貴大
議員である父の秘書として働きながら、父の地盤を引き継ぎ選挙に立候補する日を待ち望んでいるが、偉大な父に認めてもらえず日々、歯痒い思いをしている。性根は純粋で、父からのプレッシャーに苦悶する。有力議員の娘を嫁にもらい、表向きは円満に見えるが、実は神奈川県議会の沼淵ことは議員と不倫関係にある。
谷原明日香 門脇麦
村井の妹。高校生の頃、兄・隆明の友人の広沢のことが好きで、隆明たちの旅行にも強引に参加した。 礼儀作法も身についた名家育ちのお嬢様だが、活発で言いたいことははっきり言うタイプ。大学卒業後、アプローチされていた谷原と結婚。現在は良き妻、良き母として家庭を守っている。
小笠原俊雄 武田鉄矢
10年前に長野県警管轄で発生した、広沢の失踪事件の担当刑事であり、この事件により人生が変わった一人。広沢が遺体として発見されてからも、事故で処理しようとする上司に対して「事件性がある」と執拗に主張したため、担当を外され僻地に飛ばされてしまい、のちに退職。その後、フリージャーナリストに転身。広沢の事故の真相を追い、度々、深瀬たちに接近する。
広沢昌子 片平なぎさ
広沢の母。愛媛県でミカン農家を夫と営む。のんびりして大らかな性格で、理想的な母親だが、息子の死を機に一変。未だに息子の死が、事故だとは納得できないでいる。そんなある日、深瀬たちが10年前の事故を調べていると知り……。
村井香織 趣里
大臣も務めた有力議員の娘。隆明とお見合い結婚をしたが、出世欲や覇気を感じられない夫のことを疎ましく思っている。
沼淵ことは 篠原ゆき子
神奈川県議会の有能な女性議員。夫のモラハラを受け、心身ともに疲弊していたとき、村井隆明と知り合い、お互い惹かれていった。
乾恭子 YOU
深瀬が行きつけにしているコーヒー専門店「クローバーコーヒー」の、マスターの妻。気さくな性格で面倒見もよく、深瀬と美穂子が付き合うきっかけを作ったのもこの人。二人の良き相談相手でもあり、お互いに想いあっているがなかなか進展しない二人の関係を心配し、もどかしく思っている。
乾圭介 バッファロー吾郎A
深瀬が行きつけにしているコーヒー専門店「クローバーコーヒー」のマスター。
広沢忠司 志賀廣太郎
広沢由樹の父。愛媛県でみかん農園を経営している。いつまでも息子の死を受け入れられない妻・昌子を、いつか救ってやりたいと思っている。
藤崎莉子 山口まゆ
浅見の教え子で、浅見に好意を抱いている女子高生。一見、おとなしそうに見えるが、芯の強い一面を持っている。
相良了平 鈴木仁
浅見の教え子でサッカー部のキャプテン。校内である問題を起こすが、PTAの会長を務める父を盾に、担任の浅見と対峙する。
森下泉 藤本泉
浅見の同僚で、国語教師。クラスの副担任として浅見をサポートする。
谷原七海 古田結凪
谷原と明日香の愛娘。子煩悩な谷原夫妻からたくさんの愛情を受け、朗らかに成長している笑顔の可愛い子。
村井明正 村井國夫
神奈川県議会の議長で、隆明と明日香の父。隆明を一人前の政界人に育てたいと考えているが、いまだ頼りない隆明に苛立つことも。
甲野伸之 山崎銀之丞
村井明正の第一秘書を長年勤める切れ者。常に冷静沈着な判断力の持ち主で、様々なトラブルに対処してきた、懐刀的存在。
相関図
主題歌
シェネル 『Destiny』 作詞:松尾潔、作曲:川口大輔
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“ラブソング・プリンセス”と呼ばれ注目されるアーティスト・シェネルの新曲が主題歌に決定!
これまでに、TEEのカバー曲「ベイビー・アイラブユー」や、人気ドラマ主題歌「Happiness」生み出してきたシェネルが、新境地を切り開くことができたと語っているこの曲。
これまでのシェネルのサウンドとは違う曲調に挑戦している意欲作です。
原作ネタバレ・事件の真相・犯人・最終回予想
※原作のネタバレになりますのでご注意ください!
※ 白文字反転なのでスマホからは一旦メモにコピペすると表示されます。
『深瀬和久に宛てられた「人殺し」の手紙は、同じゼミ生だった村井隆明、浅見康介、谷原康生にも届けられていた。
彼らは全員、亡くなった広沢由樹の死に責任を感じているようだった。
3年前の事故の日、広沢は一人で車を運転して村井を駅まで迎えに行った。その途中に事故に遭って死んでしまった。
実はこのとき、深瀬以外のメンバー全員が飲酒しており、誰も運転をしたがらなかった。深瀬は免許を持っていなかったため、結局、広沢がリスクを負って運転を引き受けた。
深瀬はせめてもの眠気覚ましにとハチミツ入りのコーヒーを広沢に飲ませたが、結果として広沢に飲酒運転を押し付けるような形となってしまった。
事件のことを美穂子から問い詰められた深瀬は、これまで隠してきたこれらの事実を美穂子にだけ明かしてしまう。
それから、谷原が駅で危うくひかれそうになるという不審な事件が起こる。そのため、人殺しの手紙を送りつけてきた犯人が、何らかの手段で事件の真相を知っていて自分たちを脅迫していると考えた深瀬は、その犯人を追って広沢の周囲の人物を調べていくことにする。
しかし、その調査の先で浮かび上がってきたのは、なんと美穂子がかつて広沢と交際していたという衝撃の事実だった。
美穂子は、広沢の死後、普通の人生を歩み、その事実すら風化させようとしているゼミのメンバーたちのことが許せず、広沢のことを思い出させるために脅迫めいた手紙を送りつけたのだと語った。
当然、美穂子は事件当日の真相などは知る由もなかったが、深瀬が自らの口でそのことを美穂子に語ってしまったため、真相を知って谷原を襲ったのだった。
深瀬はすべての事実を広沢の両親に告白することを美穂子に約束し、二人は一応の和解を迎えたかに見えた。
しかし、話しを終えてコーヒーを飲んだ深瀬は、その瞬間にある事実に気づき愕然としてしまう。
目の前にあるコーヒーに入っているハチミツと、事件当日に広沢が飲んだコーヒーに入っていたハチミツは、どちらも同じ味で、それは蕎麦から採られたハチミツだった。そして広沢は蕎麦アレルギーだった。
つまり、あの事故は飲酒による居眠り運転ではなく、蕎麦アレルギーによる発作が原因であり、自分が広沢に飲ませたコーヒーに入れたハチミツがそれを引き起こしたのだった。 』
まとめ
湊かなえファンにとっては残酷でなんともいえない後味の悪さを残されることに慣れているでしょうが、テレビドラマで初めて触れる視聴者が多いことに配慮するとすれば、ドラマでは原作とは結末を変えてくる可能性はあります。
ただ、「圧巻のラストがあなたの予想を覆す」と発表されているので、原作のエンディング同様、最終回で大どんでん返しの展開はそのままにしてくるではないでしょうか。