シャンインを匿うドク(ミッキー・カーチス)は「シャンインが香の影響を受けているのではないか」と話す。臓器を移植された患者は、臓器の持ち主と性格や趣味嗜好が似る症例があるのだ。そしてシャンインはドクから、獠がシティハンターになったいきさつと、香との出会いを聞く。それはある悲しい過去の物語でもあった――。
見どころ・考察
ここまでほぼ原作どおりの内容で進行するようです。
今回はまだリョウと香が出会う前の物語が描かれていて、リョウがシティーハンターになるきっかけとなった香の義理の兄・槇村秀幸が登場します。
『シティーハンター』ではリョウがどうやって槇村とシティーハンターを始めたのかというきっかけについては語られていませんが、『エンジェル・ハート』ではそこが詳細に描かれています。
『シティーハンター』では連載開始当初からすでに槇村秀幸とコンビを組んでシティーハンターを名乗っており、香とは槇村の妹、ということで徐々に知り合っていく、という感じでしたが、『エンジェル・ハート』では、先に香と知り合いになるんですね。
この、香、槇村との出会いの場面が第二話の見どころではないでしょうか。
初登場キャスト
槇村秀幸を演じる葛山信吾さんは、「かつらやましんご」と読むんですね。「くずやましんご」だと思っていました。
かつてはオダギリジョーさん主演の『仮面ライダークウガ』で、その相棒役・一条薫を演じ、若い主婦層のイケメン俳優ブームの火付け役となりました。
この一条薫という役は本人もかなりお気に入りの役だったそうで、一説によると仮面ライダークウガに選ばれていたそうですが、自身が希望して配役を変えてもらったとも言われています。
今回演じる槇村秀幸もリョウの相棒なので、もしかすると、誰かの相棒役が好きなのかもしれませんね。
見た目の再現率はリョウや海坊主(ファルコン)、冴子にはちょっと劣りますが、そこは得意の相棒役の演技力でカバーしてくれるのではないでしょうか?
あと、最後にネタを一つ。
『シティーハンター』の連載当初、槇村は名字だけが決まっていて、下の名前が決まっていませんでした。そこで、アニメ化された際に声を担当された田中秀幸さんの名前を拝借して『秀幸』と付けられたそうです。