イギリスのベストセラー作家・カズオ・イシグロ原作のドラマ『わたしを離さないで』の初回が1月15日に放送されました。
初回は注目されるため、高視聴率になることが多いのですが、なんと6.2%という低視聴率となってしまいました。
その原因がどこにあったのか考察してみました。
主演のミスキャスト説
「ギャラクシー街道」オリジナルサウンドトラック [ 荻野清子 ] |
今回の主演は綾瀬はるかさんで、準主役として三浦春馬さん、水川あさみさんとなっています。
いずれも人気俳優ではありますが、綾瀬さんと三浦さんは直近で出演した映画の評判があまり良くなかったようです。実績のある方たちではありますが、若干人気に陰りが見えているとも言えそうです。
内容が暗い
わたしを離さないで [ キャリー・マリガン ] |
これを言ってしまうと元も子もないのですが、テーマは非常にすばらしいのですが内容が非常に重いものなので、軽い気持ちでは見ていられないドラマです。作品の世界に入り込んでガッツリ見ないと、暗くて退屈な気分になってしまいます。
天空の城ラピュタ [ 田中真弓 ] |
日テレの作戦勝ちとも言えますが、これをぶつけられたらどんな良作でもある程度視聴率は奪われてしまうことを覚悟しなければならないでしょうね。
しかも、『バルス祭り』などのリアルタイムで視聴するような仕掛けがあったため、『ラピュタ』を見て『わたしを離さないで』は録画した、という人も少なからずいたと考えられます。
原作の舞台を日本に置き換えている
原作は昔のイギリスが舞台の話なので、現代でかつ日本に置き換えたときに、原作と比べるとグレードダウンしたようなイメージがあり、原作のファンにとっても物足りない感じがしてしまう部分があるようです。
初回なのに主演がほとんど登場しなかった
ストーリーは綾瀬はるかさん演じる恭子が、過去を回想する形で進行していくため、初回にも関わらず綾瀬さんもほとんど登場せず、子役キャストによるシーンが続きました。
また、脇を固める俳優・女優陣もそこまでビッグネームが登場しておらず、物足りない感が否めませんでした。
第2話では視聴率を挽回したいところですが、来週も金曜ロードshow!は『魔女の宅急便』と侮れない相手ですし、ストーリーも綾瀬さんらの幼少時代の回想がメインになるため、初回と状況が好転しているとはいいがたい状況です。
公式サイトによると、全10話で放送の予定だそうです。
厳しい状況ではありますが、途中で打ち切られることなく、当初の計画通り最終回まで放送して欲しいと思います。