ドラマ『臨床犯罪学者火村英生の推理』の第2話のあらすじ・ネタバレをご紹介します。
第2話の原作は『暗い宿』に収録されている『異形の客』という作品です。
あらすじ
山間の温泉旅館に泊まり込んで執筆することになった有栖(窪田正孝)。彼は、その旅館で顔全体を包帯で巻いた不気味な男と出会う。その包帯男も、宿泊客の一人だった。翌朝、有栖が散歩していると、包帯男が通りかかる。まもなく、包帯男が泊まっているはずの部屋で何者かに絞殺された男性の遺体が発見される。被害者は宿泊客ではない若い男性だった。有栖は、包帯男が殺したと断言する。
まもなく、鍋島(生瀬勝久)ら警察が旅館に到着し、火村(斎藤工)も駆け付ける。被害者の身元は、相羽(佐野岳)という大学生と判明。殺害現場には、犯人の手掛かりとなる痕跡は何一つ残されていなかった。火村は、犯人が徹底的に自分の身柄を隠そうとしていることから、衝動的な殺人ではないと推理。外部から侵入できる場所もなく、旅館の中にいる人間が手引きしない限り、入れないようになっていた。現場の状況から、包帯男が相羽を招き入れて殺したと考えられた。顔を見られたくない宿泊客と従業員の中の誰かが、包帯男になっていた可能性が出てくる。
宿泊客には有栖の他、CMで世間に顔を知られている美容整形外科医・是枝、過激派集団・シャングリラ十字軍の元メンバー・田ノ上と、彼女を旅館で待ち伏せていた男・呉。しかし誰一人、相羽と関係があった人間はおらず、彼を殺す動機がない。火村は鍋島とともに、相羽の住んでいたアパートを訪ねる。大家に話を聞くと、相羽がほとんど家から出ない引きこもりだったことが分かる。聞き込みの最中、相羽の友人・幡多(吉沢亮)が現れる。幡多の実家は、相羽が殺された旅館だという。幡多にも容疑がかかるが、殺害時刻には完璧なアリバイがあった。
謎の包帯男の正体とは? そして、相羽を殺したのは一体誰なのか!?
『異形の客』が収録されているのはこちらの『暗い宿』です。
【中古】 暗い宿 / 有栖川有栖 |
表題作『暗い宿』と、第二話の原作『異形の客』、そして『ホテル・ラフレシア』と『201号室の厄災』と、宿にまつわる話が4つ出てきます。
『異形の客』は4つの中で一番長い話になっており、中編くらいのイメージです。
ドラマの第1話ではちょこっとだけ登場した、いかにも怪しい集団『シャングリラ十字軍』が登場する話です。
あまりにも怪しすぎて、さすがにこの人は犯人ではないと誰でも感じると思います。
『異形の客』は、ファンの間でもそこまで人気のある話でもないですが、今回のドラマで取り上げられた理由としては、『シャングリラ十字軍』が登場するからだと思われます。
『シャングリラ十字軍』については、おそらく今後少しずつ全貌が明かされていくと思いますが、連続ドラマという枠組みに当てはめたときに、回を追うごとに火村とのかかわりが強くなり、最終回で火村と有栖がシャングリラ十字軍と対決する、というような展開が予想されます。