ドラマ『わたしを離さないで』の第4話が放送されました。
ここまで低視聴率に苦しんでいますが、第4話は7.4%と若干持ち直してきた感じがあります。
これでここまでの平均視聴率は6.88%
第4話だけを比較すると、他のドラマとの差は縮まってきている状況です。
連ドラで初回よりも中盤から視聴率がアップしていく作品というのは珍しいため、なぜ視聴率が持ち直してきているのか検証してみました。
第4話をみて気づくのは大きく2点。
一つは、これまでの3話が第一章ということで幼少期部分を描いていたため子役の演技が続いたのですが、4話からは第二章に突入し、本来の主演女優である綾瀬はるかさんや、その相手役となる三浦春馬さん、水川あさみさんらのシーンが本格的に登場したことがあげられます。
また、追加のキャストとして井上芳雄さん、白羽ゆりさん、阿部進之介さん、松岡恵望子さん、中井ノエミさんらが出演したことでストーリーが一気に変化したうえ、彼らの演技にも注目が集まることで視聴率アップにつながっていると考えられます。
そしてもう一つの大きな要因としては、3話までのストーリーでは全く予想できなかった「濡れ場」シーンが数多く登場したことです。
第2章「コテージ編」では、臓器提供という運命を課せられた登場人物たちが、その一生をどのように良く生きるか、ということを追い求めていく姿を描いています。
その中で避けて通れないのが「性」についての描写であり、第4話では、周囲の性に対するオープンな様子を拒絶していた綾瀬はるかさん演じる恭子がゆがんだ感情に支配されて性に目覚めるところまでが一気に語られました。
Heroine [ 斉木弘吉 ] |
清純派のイメージがある綾瀬さんと役柄の恭子のイメージがマッチしているので、そこが崩れていく様子は見ている視聴者としてはドキドキしてしまう展開だと思います。
最終話までこれで引っ張るわけではないでしょうが視聴者を引き留める策として一定の結果を得たというのが、視聴率7.4%という数字だと思います。
せっかく良い作品でも見てもらえなければ意味がないので、こういった小技を駆使するのは当然だと思いますが、本来この作品がもつ良いところをしっかりと視聴者にアピールしていってほしいと思います。