NHK大河ドラマ『真田丸』第8話【調略】の視聴率速報が出ました。
第8話の視聴率は、17.1%と、第6話の16.9%に次ぐ2番目の低い数字となってしまいました。
これで平均視聴率でも18.31%にダウン。
視聴率ダウンの原因を検証してみました。
真田丸(前編) [ 三谷幸喜 ] |
第8話【調略】は、堺雅人さん演じる信繁が、昌幸からの密命を受け上杉軍に組みする春日信達を北条方へ寝返らせるための調略を行う、というのがメインストーリーでした。
信繁は、当初は理詰めで攻めてしまったことで調略に失敗しかかるも、信尹の助けもあって最終的には成功します。
しかし、この調略には裏があり、敢えてこの調略を上杉、北条のどちらにもばらすことで互いを膠着状態に陥れ、信濃から撤退させることが昌幸の真の目的だったのです。
またもや昌幸から真意を知らされずに行動していた信繁。
心の底から「義」を貫いて調略を成功させたつもりが春日信達を騙し打ちする結果になったことに納得できずに帰郷するのでした。
概ねこのようなストーリーで、視聴者としては上杉方に調略がバレ、北条軍の中で立場がなくなってしまった昌幸をドキドキしながら見ていたところで、実はそれも策の内だった、とわかって驚いたと思います。
また信尹が信繁に対して「わしのようになりたいと申しておったが、わしのようにはなるな」という言葉で、それまでのいい雰囲気が一変、一気にダークサイドに落ちた感じも驚きがあったと思います。
そんなわけで、継続してみている方からすると、今回も面白い展開だと感じられたのではないかと思います。
ただ、ライトな視聴者層からすると、今回は特別に新しいキャストが登場したわけでもないし、歴史イベントとしてほとんど知られていない春日信達の調略というのも、騙し合いの妙に醍醐味を感じない人たちからするとちょっと地味なストーリーに感じられたのかもしれません。
そういったことで、今回はここのところの平均に近い17.1%という平凡な数字になってしまったのではないかと思います。
今後、大きな追加キャストが登場するのは、豊臣秀吉の天下がほぼ決定し、秀吉配下の武将たちが登場するまで待たなければなりません。
次回第9話【駆引】も、智略を尽くした騙し合い、ばかしあいという静かだが熱い戦いという展開です。
視聴率についてはライトな視聴者層を引っ張ってこれるかどうかにかかっている感じですね。