ドラマ『臨床犯罪学者火村英生の推理』の第7話が放送されました。
感想・ネタバレ・見どころをレポートします。
第7話 『朱色の研究・後編』 ネタバレ・感想・見どころ
前回の第6話に続き、原作『朱色の研究』の後編でした。
朱色の研究 [ 有栖川有栖 ] |
「夜明け前の殺人事件」が解決しないまま、「黄昏岬殺人事件」の推理に入る火村。
「真夜中の放火犯」と合わせて、これら3つの事件は切っても切れないつながりがあると踏んでの行動ですが、過去の未解決事件の捜査はそう簡単にはいかず、
いつもの「この犯罪は美しくない」の決め台詞も歯切れが悪く「かもしれない」がついていました。
ただ、それでもちゃんと真犯人にたどり着くのが火村のすごいところですね。
複雑に絡みあった3つの事件をわかりやすく説明するため、あたかも事件現場に居合わせたかのように見せる演出もよかったです。
そして驚いたのが「夜明け前の殺人事件」のトリックが、黄昏岬殺人事件の真犯人・六人部による狂言だったこと。火村もこれにはまんまと踊らされていたというわけです。
しかしそのことを悔しがることもなく逆に敬意を表するところは器が大きいですね。
黄昏岬殺人事件が解決を迎え、貴島明美が抱えていたトラウマは少し解消されたようですが、火村が抱える心の闇は、今まで以上に周囲を寄せ付けないくらいに黒く蝕まれていくようにもみえました。
火村自身も一瞬頭をよぎったように、彼の心を理解できるのはシャングリラ十字軍の指導者・諸星沙奈江だけなのでしょうか?
その諸星沙奈江が護送中に逃走。京都にいる火村の元へ向かい、ついに直接対決の火ぶたが切って落とされました!
そしてもう一つの影、坂亦くんも一足先に京都へ潜伏。
次回から最終章へ突入し、どのような展開となるのか見逃せません!