3月11日(金)放送のドラマ『わたしを離さないで』第9話のあらすじ・ネタバレをレポートします。
第9話 あらすじ
美和が手に入れた恵美子先生の住所をもとに、彼女を訪ねた恭子。
しかしそこに恵美子はおらず、別を当たることに。
そんな折、恭子は書店で、子どもの頃に陽光学苑で自分が描いた絵が表紙に使われた本を見つける。
そしてその発行元の編集部を訪ね、そこからあの謎のマダムのもとへたどり着き、ついには恵美子の居場所を突き止めるのだった。
恭子は友彦とともに恵美子のもとを訪ねるが、そこで目にしたのは、かつての面影がまったくない弱り切った老女となった恵美子の姿だった。
それでも最後の希望に望みを託す二人は、自分たち二人に猶予を与えてもらえるように恵美子に頼みこむ。
だが、それに対する恵美子の答えに二人は衝撃を受ける。
※ここからは原作のネタバレになりますのでご注意ください。
ネタバレ
「愛し合うふたりが得られる”猶予”というものは存在しない」
陽光学苑は、「臓器提供のためだけに育てられる子どもたちにも、普通の人間と同じように”感情”があり、尊い命として扱われるべきだ」ということを世間に認めてもらうために作られた施設だったのです。
そのための手段として、人を感動させるような芸術作品を子どもたちに作らせ、その出来の良さで「提供者」たちにも豊かな感情があることを証明しようとしたのです。
しかし、この恵美子先生とマダムの計画は失敗に終わり、陽光学苑も廃校となってしまいました。
だから「提供者」には「猶予」などはなく、ただ提供を与える日を待ち、死を迎えるしかないのです。
これを知った恭子と友彦は絶句します。そして友彦は、かつてと同じように不安定な心情をさらけ出してかんしゃくを起こしてしまいます。
残酷な結末ですが、本当にこれでふたりの未来は閉ざされてしまうのでしょうか?
ドラマはこれで終わりではありません。
残り第10話、最終話で二人は「希望」を見つけることができるのかもしれません。
映画化、舞台化もされたベストセラー『わたしを離さないで』のドラマは、果たしてどのような結末を迎えるのか?最後まで目が離せません!