NHK大河ドラマ『真田丸』に、松本幸四郎さんが出演することが決定しました。
松本幸四郎さんが演じるのは、安土桃山時代、フィリピン(当時のルソン)に渡り日本との貿易で巨万の富を築いた商人・呂宋助左衛門(るそんすけざえもん)役で出演されます。
実は今回の配役、色々といわくつきです。
というのも今から38年前の1978年、この呂宋助左衛門を主人公にしたNHK大河ドラマ『黄金の日日』が放送されていたのですが、このときに主演で呂宋を演じたのが当時36歳で、まだ六代目市川染五郎を名乗っていた松本幸四郎さんだったんです。
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ということは、38年の時を経て再び同じ人物を演じるという、なんとも粋な計らいではありませんか。
ちなみに今回の『真田丸』では段田安則さんも、かつて大河『秀吉』で織田家家臣・滝川一益役を演じており、別作品で同一人物を演じるという珍しい体験をされている方です。
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さて松本幸四郎さんとと三谷幸喜監督の間には、この『黄金の日日』に関する面白いエピソードがあります。
ドラマ放送当時、高校一年生だった三谷監督は、松本幸四郎さんの演技を見て度肝を抜かれたそうです。こんなすごい俳優がいるのか!と。
そして「将来、自分はこの人のための作品を描いてみせる!」と心に誓ったそうです。
その想いは現実となり、17年後にあの名作ドラマ『王様のレストラン』が誕生するわけですね。
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というわけで三谷監督は、戦国時代を描く大河ドラマを受けたときから、貿易商人・呂宋を登場させて松本幸四郎さんに再演してもらおう!と決めていたんじゃないかと思います。
さて、松本幸四郎さんの登場が何話目になるのかはまだ発表されていませんが、呂宋は豊臣秀吉に海外から手に入れた数々の珍品を献上した人物ですので、早い段階で登場することになると思います。
分かり次第、情報は更新していきたいと思いますので、ぜひお見逃しなく!