NHK大河ドラマ『真田丸』の第20話あらすじ・ネタバレ・見どころをレポートします。
第20話【前兆】は、豊臣政権が崩壊していく前兆となる事件「聚楽第落書き事件」がメインストーリーとなります。
第20話 あらすじ・ネタバレ
秀吉(小日向文世)の側室となった茶々(竹内結子)は、まもなく妊娠します。
大喜びの秀吉だったが、聚楽第南外門にそれをネタに豊臣政権を皮肉る落書きが発見される。
これに激怒した秀吉は、信繁(堺雅人)や三成(山本耕史)に犯人を探し出すように命じるがなかなか見つからない。
怒りが増すばかりの秀吉は、犯人が見つからなければ警備不行き届きとして門番らを罪に問い、処刑すると言い出す。
聚楽第落書き事件とは?
聚楽第落書き事件で書かれていた落書きは以下のようなものだったと言われています。
「大仏のくどくもあれや鑓かたなくぎかすがいはこだからめぐむ」
内容は、秀吉に子どもができたのは大仏様の力によるものだ、というもの。
これは、当時、大仏建立の名目で行った刀狩りを批判する内容になっており、かつ、これまでたくさんの側室を設けていたにも関わらず子どもができなかった秀吉が、茶々が側室になったとたん子どもができた、ということで、秀吉ではない別人のこどもを身ごもったんじゃないの?でなきゃ仏様の力だよね、と言う風に皮肉る内容でもあります。
「ささたへて茶々生きしげる内野原 今日はけいせい香きらいける」
こちらの内容は、秀吉が信長の家来だったころから仲が良くなかったとされる佐々成政を、肥後国一揆鎮圧失敗の罪という強引な内容で切腹させた一方で、内野原(聚楽第のこと)で、けいせい(絶世の美女)つまり茶々の権力が高まった、ということを暗示したものになっています。
また、もう一つ
「まつせとは へちにハあらし木の下の さる関白を見るに付けても」
こちらは、聚楽第落書き事件のときではなく、その2年後に洛中に書かれていたとされる落書きです。
秀吉が農民出身であるということをあざ笑う内容となっています。
ドラマではこれも聚楽第に書かれていますが、時代考証がちょっと合わないですね。
落書きの犯人は?
さて、結局、明確な犯人は見つからないのですが、容疑者として捕まったのは、尾藤道休という人物です。
しかも容疑者となった尾藤道休が本願寺に逃げ込んだことから、本願寺にも秀吉の怒りの矛先が向かい、当時大阪天満にあった本願寺は京都へ移転させられてしまいます。
結局、本願寺は、尾藤道休の首を秀吉に差し出しましたが、それでも気が済まない秀吉は、道休の家族を含む、同じ町内の住民66名を死刑にしてしまったと言われています。
古畑源二郎登場?
『真田丸』では、堺雅人さん演じる真田源二郎信繁が、『古畑任三郎』ならぬ『古畑源二郎』として、犯人探しに乗り出すというサスペンス的なストーリーになるのではと思われます。
|
三谷監督の名作『古畑任三郎』なみの推理力で、信繁は犯人を追い詰めることができるのか?その辺も注目してみたいと思います。