ドラマ『そして、誰もいなくなった』第1話の感想・ネタバレをレポートします。
第1話では、藤原竜也さん演じるエリートビジネスマンの藤堂新一が、順風満帆な人生から突然奈落の底へ落とされてしまうというゾッとするような始まり方でした。
新一を陥れている犯人は一体誰なのか?
全員が何らかの事情を知っているようで、みんな怪しかったですね!
これは今回のドラマのためにオリジナルストーリーを書き下ろした秦建日子さんお得意のパターンです。
秦建日子(はた たけひこ)さんといえば、大ヒットドラマ『アンフェア』の原作を担当された方。
『アンフェア』ファンの方ならわかると思いますが、彼の手法は、
「とにかく登場人物全員を容疑者にする」というやり方。
誰も信用できない状況の中で、容疑者たちと主人公がぎりぎりの交渉で渡り合っていくという、常にハラハラドキドキ感を保たせていくという構成です。
『アンフェア』では、ドラマ放送時では巨悪の根源である最大の黒幕はその姿すら見せず、最終的には映画で一応の解決を迎える、という流れでした。
今回は完全オリジナルストーリーなので、もしかすると黒幕はまだ秦さんの中でも決めていないのではないかと思われます。
おそらく出演者やスタッフも、この先の展開がわかっていないでしょう。
大枠の展開は決めているでしょうが、全員に犯行の動機だけは設定しておいて、
視聴者の反応や俳優陣の演技などを踏まえて、最終回までに犯人を決めるという感じではないでしょうか?
それでは第1話時点での犯人予想をしてみましょう。
まずは大学時代の友人たち。
エンディングで新一を脅しているような描写があった小山内保は、現時点で最っも怪しいですが、これはミスリードで、今回の事件に乗じて社内の派閥競争に勝とうという流れだと思われます。
長崎はるかは、新一の母・万紀子に意味ありげな電話をかけていたので、何か過去に新一との間にあったと思われます。
斎藤博史は、はるかのことが好きみたいなので、はるか関連で新一を引っ掻きまわすことになりそうです。
次に社内です。
現状で最も信頼されている田嶋達生は逆に怪しいです。裏コードも彼が意図的に消した可能性があります。
五木敬太も味方のような顔をしていますが犯人の協力者ではないでしょうか?
次にバーKING関係。
馬場は謎の男と公式ツイッターでも呟かれているので、今後ストーリーに大きく絡んでくることは確かです。
日下瑛治は小山内から何かを依頼されていましたね。その内容は定かではありませんが新一の指紋がついたグラスを回収していました。これが小山内の依頼なのか、それとも別の意図があるのか?
次に刑事・弁護士関係。
なりすまし犯の川野瀬猛の裏には黒幕がいるのは確かでしょう。
そこに接触してきた弁護士の西条信司は、何かの情報を掴んだ上での行動だと思われます。
刑事の鬼塚孝雄は、演じているのが神保悟志さんだけに悪の刑事にしか見えません(笑)
最後に新一の家族関係。
母・万紀子が新一を陥れる動機が薄いですが、長崎はるかとつながっていたのが気になります。
そして新一が愛用している腕時計も万紀子からのプレゼントというのがやたら強調されていたので何かあるんでしょう。
万紀子のヘルパー西野弥生も、今のところ怪しい素振りは見せませんが今後どうなるかわかりませんよ。
そして最後に恋人の倉元早苗。彼女だけは味方でいて欲しいですが、果たして本当に妊娠しているのでしょうか?
妊娠が嘘だった、ということも今の時点では考えられます。
当面は、これらの容疑者たちの思惑と計画、行動動機が徐々に明かされていくことになるでしょう。
果たしてどのような展開になるのか?
毎週決まった時間にテレビを見る、という生活スタイルが崩れてきている中で、連ドラで視聴率を確保するのは大変です。
秦建日子さんのストーリーテリングと、藤原竜也さんの怪演で視聴率を伸ばしていくことができるか注目です!