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『真田丸』における秀吉のキリシタン弾圧とバテレン追放令「サン=フェリペ号事件」「二十六聖人の殉教」とは?カトリック教会・イエズス会とフランシスコ会の違いとは?

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NHK大河ドラマ『真田丸』第30回【黄昏】で語られることになる、秀吉によるキリシタンの弾圧・バテレン追放令とはどのようなものだったのでしょうか?

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秀吉によるキリシタン弾圧

バテレン追放令 

秀吉はもともと1587年にバテレン追放令を出して海外からの宣教師たちによるキリスト教の布教を禁止していました。

しかし、宣教師たちはキリスト教だけでなく貿易についても深く関わっていたため、秀吉は貿易の利を考えてキリスト教への弾圧もそれほど厳密には行っていませんでした。

 

サン=フェリペ号事件

しかし1596年7月、スペイン商船・サン=フェリペ号が土佐国に漂着するという事件がおきます。

漂着した乗組員と積み荷をどうするのかを裁定する過程で、秀吉は奉行を務めていた増田長盛らから、スペインが宣教師による布教活動を通じて奴隷貿易と植民地支配を進めている、という旨の報告を受けたとされています。

 

これに驚いた秀吉は、奴隷貿易と植民地支配を阻止すべく、再びバテレン追放令を出してカトリック教会への弾圧を強化することを決めます。

 

 

二十六聖人の殉教

 

サン=フェリペ号事件当時、日本では、ポルトガル系のカトリック教会・イエズス会と、スペイン系のカトリック教会・フランシスコ会の二つの宗派が勢力争いを行っていました。

 

イエズス会は先行して日本で活動しており、貿易を通じて布教のための資金を賄いながら表立った活動を控えていました。

一方、フランシスコ会は、主に托鉢によって資金調達をしており、サン=フェリペ号事件が起きた際も京都の市中で公に活動をしていました。

 

しかしバテレン追放令が出たことで、このフランシスコ会の活動が厳しく取り締まられることとなり、フランシスコ会、イエズス会双方の宣教師を含む26人のカトリック信者が逮捕され、処刑される事態となってしまいます。

 

この時に捕えられたイエズス会のパウロ三木ら3人については、フランシスコ会のあおりを受けての逮捕だったため、石田三成らが除外してやろうと奔走したが叶いませんでした。

また、26人の中にはルドビコ茨木という12歳の少年もおり、処刑するのは忍びないと考えた執行人の寺沢半三郎は、キリシタンの教えを棄てる(棄教)ならば助命すると告げたが、ルドビコ茨木はこれを断ったと言われています。

そして26人は処刑場所として、キリストが処刑されたゴルゴタの丘と似ているという理由で長崎県にある西坂の丘を希望します。

 

1597年2月5日、処刑は執行されました。

 

これが片岡愛之助さん演じる大谷吉継が語った、26人のカトリック信者を磔にして処刑したという話、俗にいう「二十六聖人の殉教」です。

 

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以上が秀吉が行ったキリシタンに対する弾圧のあらすじです。

 

おそらく、ドラマではここに橋本マナミさん演じる細川ガラシャ(玉)が関わってくるようなストーリーになるかと思われますが、三谷監督がどのように描くのか興味深いですね。


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