ドラマ『夏目漱石の妻』第1回の感想、ネタバレ、見どころをレポートします。
第1話 感想 ネタバレ
夏目漱石については、作品を教科書で読んだ程度でほとんど知りません。
なので、このドラマは夏目漱石について、というよりは、「夫婦のあり方」についてのドラマだと思って見ようと決めました。
ひと昔前の夫婦というと、たぶんみんなこんな感じだったんだろうな、という夫婦のすれ違いを描いている感じ。
長谷川博己さん演じる金之助が素直になれないばかりに、追い詰められてしまった尾野真千子さん演じる鏡子が、自殺未遂を起こした後、金之助が素直に謝るシーンがありました。
ここでお互いが自分の抱えている心情を話し合い、夢を語りあうことで、二人はかなり救われて夫婦崩壊の危機を乗り越えています。
ただ、きっとかつての世のほとんどの夫婦はこんなふうに語り合うことすらなかったんじゃないかと思います。
日常のちょっとしたストレスが徐々に溜まって行っていつか爆発してしまう。
「ありがとう」とか、ほんの一言、お互いが意地をはらずに折れて声をかけておけば、こんなことにはならなかったのに、という。
傍から見ているとお互いに悪いところがあるんだから、と言いたくなるんですけど、当の本人同士は相手が悪いとしか思えないんですよね。
ドラマではどちらかというと鏡子の側から描かれている感じなので、金之助が悪者のようになりがちなのかもしれません。
2話の予告を見る限り、夫を支えた妻の苦悩が描かれることになりそうです。