ドラマ『臨床犯罪学者火村英生の推理』の第5話の冒頭で、原作で人気の【朱色の研究】が取り上げられます。
これまでにも毎回、謎の怪現象に苦しめられる女子大生・貴島朱美(山本美月)の様子が放送されていましたが、全てはこの【朱色の研究】につながる布石だったんですね。
第5話のメインは原作【ショーウィンドウを砕く】なので【朱色の研究】は早くても6話以降にメインストーリーとして登場することになるでしょうが、5話の冒頭で、貴島朱美が火村英生に相談を持ち掛けるところが放送されるようです。
朱色の研究とは?
朱色の研究【電子書籍】[ 有栖川 有栖 ] |
【朱色の研究】は角川から出版された『火村英生』の長編作第3弾となる作品です。
タイトル名はまず間違いなくホームズの『緋色の研究』にあやかってつけられたものでしょう。
あらすじはこうです。
火村はゼミ生である貴島朱美から、叔父が目の前で放火により亡くなったことが原因で朱色に対するトラウマがあること、そして2年前に起きた殺人事件の犯人が捕まっておらず迷宮入りしていることを相談される。
事件の解決に動き出した火村とアリスだったがその矢先、別の殺人を予告する電話がかかり指示された場所へ向かうと予告通り死体を発見してしまう。
はたして貴島朱美からの依頼と予告殺人は関連するのか?
と、導入部分をカンタンにかくとこのようになりますが、この後に展開されるのは本格的というか中身の濃いミステリーです。
ミステリー作家が主人公ということを活かし、ミステリーとはこうあるべき!という楽しみ方を教えてくれるような作品だと思います。
6年前の放火事件、2年前の殺人事件、そして今回の予告殺人、と立て続けに事件が登場するので小説で整理しながら読んでいても内容を把握するのは至難の業です。
ドラマで見ていると余計にそうだと思うので、できれば2話分を使って、前編、後編にして後編の冒頭で繰り返し前編の内容を整理してから進めてくれると分かりやすいんじゃないかと思います。
また、今回のドラマではこの作品のメインキャスト・貴島朱美が山本美月さんが演じることでレギュラーキャラクターとして登場しています。
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【朱色の研究】を放送してしまうと、山本美月さんの出演シーンはほぼなくなってしまうと思うので、もしかすると少しずつ事件を進めていき、解決は最後まで引っ張る、という脚本を用意しているのかも。
長谷川京子さん演じるシャングリラ十字軍の指導者・諸星沙奈江との対決や、小野寺晃良さん演じる謎の少年とのかかわりもまだ明かされていないのが気になるところ。
今後の展開に期待しましょう!