ドラマ『臨床犯罪学者火村英生の推理』第10話・最終回の原作となる作品『ロジカル・デスゲーム』のあらすじ・ネタバレをレポートします。
「長い廊下がある家」収録『ロジカル・デスゲーム』
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ロジカル・デスゲーム あらすじ
火村はかつて講義の受講生に騙されて「ロジカル・デスゲーム」という勝負を挑まれたことがあるとアリスに語る。
そのゲームとは、3つのうち1つだけに毒が入ったグラスの中から、好きなものを選んで飲み干し、生きていられた方が勝ちというもの。
このゲームに火村は勝利しただけでなく、相手も殺さずに助けることに成功します。
火村はどうやってこの勝負に勝ったのでしょうか?
ネタバレ
火村はしばらく考える時間をもらい、1つのグラスを選びます。すると残り2つから相手も1つを取り、先にそれを飲み干してしまった。
そして火村に「グラスを替えても構わない」と、残り2つのうちからどちらを選ぶのか選択をせまる。
火村はグラスを替えた。勝利を確信した相手がグラスを飲み干すと、なんと相手が苦しみだし、そのすきをついて火村は警察に通報。二人とも一命を取りとめたのだった。
毒をグラスに入れた張本人であるはずの相手が、勝ちを確信しながらなぜ負けてしまったのか?
そのトリックのカギとなるのは、相手がゲームの最初に言った前提条件の中にヒントが隠されています。
相手が火村に嘘をつかずに真実の前提条件を伝えているとすれば、ゲームが開始される前に「あること」を行うことで誰も死なずに済むことができると火村は考えたのです。
そして火村は、どのグラスを選ぶのか迷っているふりをしてその「あること」を実行。
火村はさらに相手の「グラスを替えても良い」という罠にひっかかるふりをして、逆に相手を罠にはめ、自分の思い通りの展開に持ち込むことに成功したのです。
これが原作のストーリーですが、ドラマでは第10話の冒頭で下宿に現れた諸星沙奈江が火村にこの「ロジカル・デスゲーム」を仕掛けてくるようなので、
全く同じ内容だとそこで話が終わってしまいます。
なので、結末は変更されて、その後に本当の最期の闘いが待っているようです。
果たして結末はいかに!乞うご期待です!